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オホーツク左見右見(とみこうみ)

 バブル崩壊後の景気低迷期の就職氷河期前後に世の中に出たロスジェネ世代。その数ざっと二千万人。失われた10年、なんていわれてきたけれど、ま、社会的にはスルーされてきたわけで、新卒時に希望の職に就けなかったものは少なくないが、さらに非正規、無職という状況に追いやられた若者も少なくない。

諦めるしかない?
どこへ行くロスジェネ世代  彼らをスルーしてきたツケは限りなく重い

 アルバイトで食いつなぎ、ブラック企業を渡り歩き、ストレスをいいだけため込み、なかには引きこもりも少なくない。統計資料によると、この世代の所得水準はその前後の世代と比べても低く、未婚率は高い。これが意味するところは、自明だろう。で、彼らも年をとる。40代となったのである。中年というわけだ。青年期から中年期に移行した彼らはいま、どう呼ばれているか? 失われた世代はいまや、置き去りにされた世代といわれているのである。で、置き去りにされて、さて、これからどうする? いや、どうなる? これもまた自明のことといわねばならない。スルーされっぱなしの彼らの緊急避難所的な存在だった親もまた、経年する。多くが年金世代となり、高齢者の範ちゅうに追いやられる数は今後、増える一方だろう。さらに要介護のトキを迎える……。お互い、自己責任じゃない‐と永田町、霞ヶ関村の住民は簡単に切り捨て、見向きもしないが、7040問題といい、8050問題といい、その実際をイメージしてみるがよい。さながら地獄絵の世界が、現実になるのですぞ。ま、たまたま前述のムラ社会と縁を持っただけの「今だけ、カネだけ、自分だけ」ヤンキー(といわれていそうです、ほんと?)には、ちと、あれですけど、生産人口の中核世代が不安定な雇用、低収入、高い未婚率のまま五十代を迎えるのは指呼の間ですぞ。それこそ、あっ、という間に、就労ハンディの烙印を押されてしまうわけで、ここらあたりからも、この世代をスルーして組み立てられた100年安心プランだのマクロ経済スライドといった年金制度の綻びの糸が見えるんだけれど、厚生年金なんて払えない、それどころじゃないんだよ‐となんとか凌いできた世代が、親のすねはアテにできない、ならいい方で、なかには介護のために親と同居というケースもこれから増えていくのは間違いない。安定を欠いた職業と介護、看護が両立するはずもない。たまたま迷路に追いやられたロスジェネ世代は、迷路から抜け出せないまま次の10年を迎えるのである。その時、失われて、置き去りにされた彼ら世代を、社会はどのように呼ぶのだろう。国はこのロスジェネ世代を人生再設計第一世代なんて括っているけど、それって、諦めてもらうしかない、と言ってるのと同じじゃないのかなあ?

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